恋愛は時とともに心の振幅が小さくなり、やがて……
Q2、友人からのカミングアウト
「お前が好きだ!」と告白されて……
秀一郎さん、初めまして。
3年前に知り合った3歳年上のKとぼくは、気が合う友達として、よく一緒に遊んでいます。
カラオケやゲーセンに行ったり、車で海まで行ったり、飲みに行くこともあります。
一年程前、Kは、『自分はゲイだ』とカミングアウトしました。
そして、
『お前のことが好きだ。恋愛対象として』と告白されました。
ぼくはストレートで、全くその気はないので、正直にKにそう伝えました。
その日はそのままKと別れて帰宅しました。
そして次に会った時から再びまた、何事もなかったように普通の友人として一緒に遊ぶようになりました。
が、最近になってKに再三、一緒に住まないかと持ちかけられ、その度ぼくは返事を濁しています。
Kは、
*恋人として一緒に暮らすのではなく、単なるルームシェアである。
*とりあえず一緒住んでみて、嫌だったらすぐ引っ越してもかまわない。
と言っています。
ぼくの住んでるところは、家賃の高い地域なので、ルームシェアは魅力です。
そして何より、ぼくは友人として、Kのことがとても好きです。
知性的で性格もいいKとは、ずっと付き合っていきたいと思っています。
もちろん友達として。
でもKは、ぼくとの関係を一歩進めたいと思っていることは明らかです。
ぼくと一緒の時のKのウキウキした様子や笑顔を見ると、このままKに気を持たせてはいけないという気持ちと、このうれしそうな笑顔を奪ってはいけないという気持ちと、両方が湧いてきます。
Kの気持ちには応えられないことははっきりしています。
それをどのように伝えたらいいでしょうか。
秀一郎さん、教えてください。
よろしくお願いします。
レイ(26歳・会社員)
A:欲情は必ず冷める。
しかし、熟成した愛情は永続する。
うーん、
難問ですね。
このような難問にぶつかった時は、ちょっと視点を変えてみるのはどうでしょう。
レイさんはKを友人として大事にしたい、友人として好き。
一方Kは恋愛の対象としてレイさんを想っている。
ごく常識的に考えると、
あなたがた2人は別れるしかありません。
しかしちょっと待った!
ここで一旦立ち止まって考えてみましょう。
レイさんの周りの夫婦やカップルを見渡してみてください。
つまり、Kの欲情を改変し、レイさんがKに抱く友情と近い「愛情」になるまで熟成させるのです。
私の経験から、
欲情は必ず冷める。
しかし、熟成した愛情は永続する。
この人間の心模様は不変だと思います。
そこにかけてみてはどうでしょう。
そうすればレイさんの友情も違った愛に変化し、
またあなたがたふたりだけの新しい愛の世界を構築できるかもしれません。
情念の昂ぶりは一時ですが、愛は不滅です!
これにかけてあなたがた二人の新生活に期待します。